第21回集会


若い教師が語る学校のいま、そして未来
~子どもとともに歩む若い教師たち~

 2013年1月26日、東京・池袋で「学びをつくる会」第21回の集会が開かれました。開会の10時前からたくさんの若い教師・学生が来場し、114名参の加で大きく成功しました。まず、午前は若いふたりの教師の日々の報告から、新採用の教師の現状を学び合いました。午後は北海道のベテラン教師・太田一徹さんの講演でした。
 午前のオープニングは霜村三二さんのパフォーマンスです。みんなで声を出してリラックスして学習会にのぞみました。一年十二ヶ月のしりとり遊びをみんなで声をだしました。楽しいネタで集会の雰囲気をもりあげました。

 午前の部は、二人の若い教師からの報告です。コーディネーターをつとめた佐藤隆さんから「若い教師の日々のようすを話してもらいます。そこには特別なことはありませんが、そこから学校の今日の様子を考えたいと思います」と前置きがあり、二人の報告にはいりました。

 

 

☆元気と笑顔があふれる教室を☆
~子どもたちが教えてくれたこと~
公立小学校:若い教師A

 

 昨年の四月に教師になりました。地域はおちついていても、専業主婦が多く、最初の懇談会にも三分の二の親が参加しました。子どもの問題も少なく、職員室も落ち着いています。7~8時には多くの教員が帰宅し、私の帰りは遅くなり、セコムをかけて朝は最初にあけるという状況です。

 子どもはとても素直で明るい子どもが多く、南部の荒れた地域から転勤してきた教師は「気が抜けちゃうくらいだ」と言われています。学力も高く、宿題をやってこない子もほとんどありません。

 私の一年間のことを話します。4月のことはあまり覚えていないのですが、最初担任発表があり、校長先生から三年一組の担任をといわれ、クラスの前にいこうとしましたが「どこが三年一組なの?」という状況で子どもたちに教えられました。そして、教室に行き「いじめをしない」「友だちの声を聞く」「先生はみんなの味方」という三つの話をしました。これは大事だと思ったことです。そして、朝は教室で子どもたちを迎えようと早く行きます。黒板にメッセージを書いて待っています。これはいまも続けています。それでも四月はバタバタしていて、膨大な配布物と提出書類にてんやわんやでした。職員室の机はやまのようになっていました。「廊下は走ってはいけない」と子どもに言っているのに、私がいつも走っていました。

 5・6月は一番つらかった時期です。運動会もあり忙しく、子どもを怒ってばかりの時期でした。クラスもうるさくなってきました。しかし、困ったのは主任との関係です。何をやってもおこられます。「どうして聞かないの?」と言われ、聞くと「自分で考えなさい」と言われます。自分で考えて提案すると、私の思っていることと違うことを言われます。そして言う通りにすると「自分がない」といわれてしまいます。指導教官と主任の考えの違いによるジレンマに陥ってしまいます。指導教官の先生は「まぁねそういっても・・・」という方で、主任の先生はとても細かいのです。クラスがうるさいといわれても「確かにうるさいけど・・・そんなにうるさいの」と思いました。それでも同期の人、他のクラスの先生、教頭先生、用務員さんなどに助けられてきました。

 7月に「A先生アンケート」を実施しました。先生の良いところに多くの子どもが「先生の笑顔」と書いてくれました。良いところは笑顔だけなの?とも思いましたが、笑顔でいることは大事だと思いました。夏休みがあけて、10月はじめ、前期最終日に三年一組の詩をつくろうと呼びかけました。「元気いっぱいの三年一組」「たのしい三年一組」「笑うの大好き三年一組」などが出ました。

 10月11月ごろは仕事になれ、「こなして」できるようになりました。机の上もきれいになってきました。その一方で暴力的でボルテージをあげているI君のことが気にかかってきました。「友だちなんていらない。裏切られるだけ」「大人は自分かって」と言っていました。

 そして12月から現在までですが、新年の抱負にI君は「クラスのみんなと仲良くすること」と言いました。クラスのみんなと仲良くしたいんだ、と思いました。I君も変化してきました。このクラスもあと2ケ月です。寂しくてたまりません。

 授業のことにふれます。4月当初は指導書をみて授業をするだけでした。子どもはのってきません。一週間分の週案を提出しなければなりませんが、一時間先のことも見通せないのに、一週間のことなんかわかりません。すべての授業で自分なりの授業をしようとしても教材研究がとてもしんどいのです。7月になって、良い実践をまねしようと思い「国語ゼミ」に参加しました。クラスの子どもは自分の考えを発言する子が少ないのです。自分の考えを安心して発言できるクラスにしたいと思いました。秋になって、授業と向き合うようになりました。「えっ、ほんとう?」という導入で子どもが関心を持つこと、そして、「おぉー!」「すごい」という驚きや感動を与える授業をしたいと思いました。

 職場はピリピリしたところがなく、職員室にいて楽しいと思えます。主任にはききにくいのですが、心の支えになる人が職員室にいます。しかし、自分の考えが間違っていないか、自分がしらない間に間違った考え方になっていないかをいつも不安に思っています。今年の教頭先生からの年賀状に「本質を見極めろ」と大きく書いてありました。

 そんな私にとって毎日の活力は子どもたちです。そして笑って話せる職場の環境、支えてくれる職場外の先生、そして学びをつくる会で自分をふりかえることができます。



いつか『太陽』になるために
~ヒマワリみたいなどもたち~
公立小学校:若い教師B

 2年前に大学を卒業しました。その年に村担(小規模校で複式学級にしないために村費で雇う教員)になりました。今年2年目です。

 山の中の村で商店が一軒あるだけです。わさび・そば・まいたけが生産される農山村です。生活しにくい場所で若い人がいません。人口600人です。学校は全校児童はわずか13人で、一年1,二年3,三年4,四年0,五年4,六年1という構成です。生まれた時からずっといっしょで休み時間も全校の子どもが校庭に出て遊びます。「あの子は・・・」というのができあがっています。職場の同僚は皆3~5年目の人で、担任の中で最高齢が28歳です。いれかわりが激しく校長・教頭は1~2年で異動します。山の頂上にあるようなところで大雪が降ったり、台風が来る道路が封鎖され、村は孤立します。住宅は職員住宅がありますが、全職員そこに住んでいます。夜遅くに洗濯機をまわすと「11時すぎに洗濯するなんて非常識」といわれます。でも学校に10時まで残っていて、宿舎に帰るのです。いつ洗濯するのでしょうか。また、学校は全教員が10名なので、一人の分担の仕事がたくさんあります。

 最初の年はじめて学校にきた時、担任する五年生はクラスに子どもが一人でした。校長は最初に「あの子は病気だから」というのです。会ってもいない子どもについて「病気だから・・」といわれたことがショックでした。社会人というのはこんなものなのか、と実感しました。出会うと軽度の多動がありましたが・・・。中学校出身の校長とは多動の子の指導について何度かぶつかりました。

 一対一というのは大変です。しかもやや自閉傾向がある女の子です。あなたが応えてくれないと先にすすまない、という状態です。五年生の時、ひとつ上の学年がいなかったので、児童会長をしました。全校児童の前で話しをしなければなりません。普通なら児童会長などしないのですが、みんなの前で話をする時にきちんとできるように援助しなければなりません。六年生の修学旅行もずっといっしょでした。校長があなたの部屋でいっしょでいいよね、というのでそうなりました。都会に出たことがないので「先生、こわい」と言ってずっと私の手を離さないのです。その子と私、校長と添乗員という4人の修学旅行でした。

 そして、今年度二年目になりましたが、多くの教師が転勤し、いれかわりました。校長も新任です。結局二年目の教師が一番古い教師です。

 一月に村主催のスキー教室がありました。いろいろな学年の子どもが参加しています。その子たちが私にむかって「いまは先生じゃないからね」と人間としてつきあってくれました。

 卒業まで2ケ月をきりました。私のクラスの子は4月には村を離れ、家族とともに東京の中学に進学します。新しい人間関係を築くための訓練が必要なので、日々特訓中です。

 ヒマワリが太陽を見るように、子どもの未来を明るく照らせるよう頑張りたいと思います。

 


二人の報告を聞いて 
 

 コーディネーターの佐藤隆さんから「二人の報告は日々苦しいことがあっても笑ってすごせているすばらしいものでした。質問はありますか」とといかけがあり、三人の方から発言がありました。
 
 学生「A先生、I君とのかかわりについて、先生はどう声かけをしたのか、などを聞かせて下さい。B先生、大学で学んだこといかされない、一対一になった時大事にしてきたことは何ですか」若い教師「授業に向き合う、ということはどういうことですか。教師の仕事とは何だと思いますか」山崎隆夫さん「教師になる直前、準備しなければと思ったことは何ですか」

 これに対して・・・・・・・・・

 Aさん「I君のことは山崎先生に相談しました。上級生とのトラブルはどうしたの?と聞いてひとつひとつ解決していきました。クラスの子とのトラブルは学級会を開きました。その中で、一年の時からヘンな目でみられる、と発言があり。周りの子も発言しました。そうして周りの子が見守るようになり、I君も変化してきました。

 授業をどうくみたてるか、最初のころは45分がすごく長く感じました。そのうちに、今日、どんなことを家に持って帰ってもらえるか、と考えました。ホント。エッ、ナルホドとなるような授業をしたいです。

 教師になる前、3月は遊びの予定がいっぱいでした。それでも楽しい学級びらきにしたいと考えていきました。」

 Bさん「一対一の中で、意見がでにくい、多様性がない、などありますが、『待つ』ことが大事だと感じました。自分の意見をもてるようになってほしい。その子の中から出てきたものを大事にしたい、と思います。

 教師の仕事である授業の準備の時間がとれません。私は授業へのアドバイスをもらっていません。準備をしなければ、と思いますが、なかなかできません。学級通信をだしています。私は絵を描くのが好きなので、スタンプや整理ワクなどに絵を描いています。一年間でできるようなことを一個決めておくようにしました。」

 次に佐藤隆さんから「二人とも、ある形にこだわるのではなく、子どもの事情を大事にしていく、そのかかわりを楽しいものにしていく、子どもの中にあるものを自然に感じ取っています。どんな教師を目指していますか」と問いかけがありました。

 Bさん「子どもに人間的に認められるBだから好き、といわれように。」

 Aさん「子どもに、ではなく、子どもと、一緒に作っていくことです。こうしな、という方が楽かもしれないけれど、やらされているのはいやなので時間がかかっても子どもと一緒に考えたいです」

 佐藤隆さん「一人の人間として子どもの前に立つということにこだわっています。『こうだ』というのではなく『一緒に考えてみよう』と言っているように思います。貫き通すには難しい現実があります。学校の現実で『ここがヘンだな』『変わってほしい』ことはありますか。」

 Aさん「個人プレーはどうか、と思います。子どもはみんなで見ていくものだと思います。子どもに『しちゃいけない』と言っていることをやっている教師がいます。みんなで考えていけるような学校にしなければ、と思います。」

 Bさん「小さい学校なので、職員間が複雑です。自分の教育観でやっていきたいことも『それは無理』と言われてしまいます。全員で子どもを押し上げることをやれると良いと思います。」

 最後にふたりから・・・・・・・

 Aさん「自分がやりたいことあるのに、主任の指示で悩んでいます。でも、やっちゃえ、と思いやっています。全部きいていたらどうしていいかわからなくなります。楽観的にやっています。たいへんだけど良かったと思います。自分の道を守っていきたいです。」

 Bさん「その子の成長が見えています。私は我が強いので、何を言われてもやります。やれるし・・・という気持ちでいます。ストレスの発散をしなければと思います。支えてくれたのはゼミのメンバーや佐藤先生でした。言える人をたくさんつくりたいと思います。グチっていいと思います。」




ぼくが子どもから学んできたこと
~子どもを受けとめ子どもにまなび子どもとともに~
太田一徹(札幌・本通小学校)
 

 午後からは記念講演をおこないました。北海道札幌のベテラン教師・太田一徹さんが講師です。太田さんの話しは多岐にわたり、文章で再現するのは編集者の力にあまりあります。そこで、太田さんが講演で示したレジュメを掲載し、雰囲気を感じ取っていただきたいと思います。


0.“教育は心のふるさとをつくること”(三上敏夫さん)
・教え子たちからの便り・・・好未ちゃん・優樹ちゃん・由美ちゃん
・声をかけられる幸せ・・・・うららちゃん・朋ちゃん

1.今、子ども・教師・学校は
~育ちにくい現実と生きにくい現実~
・追われる子ども+追われる先生=イライラ・ムカムカ心の中にため込む毎日
・忙しさは、思考力・感受性を奪う~問題を感じなくし、自己責任・自己否定へ
・「空気を読む」子どもたち・教師たち
・失敗できない子どもたち・教師たち~「評価」の目で見る・見られている
・型にはめ、管理するなかで、子どもの心は育たない人間としての教師は育たない
・「強く」「速く」「正しく」「素直(従順)に」の教育・職場の中で「弱さ」の中にある“ねうち”“人間性”の回復を~物事と向き合うデリカシー・感じる心、人・もの・ことを見つめる柔らかで確かな目
・ぶつかり、悩み、共に考え、共にまなびながら、教師も子どもも育っていく
・グチと本音と仲間意識・同僚性~自由ほど大切なものはない!
・失敗したっていい、悩んだっていい・・・失敗する権利とゆとりを!悩む自由を!
・失敗できない研究授業・方法まで決められる研究授業~楽しみが苦痛に
・子どもをみつめ、子どもから出発しよう~教師の喜びが子どもの喜びが重なったとき、何かが生まれる

◆子どもは社会の縮図、親も教師も社会の縮図・・“木を見て森を見る”“森を見て木を見る”
◆今の時代も、“子どもは生活を背負っている”“一番書けないことが一番伝えたいこと”
◆親も教師も、ツライ時ほど殻を厚く、自分を守る・・・「攻撃は最大の防御」とばかりに・・・これは本能なのですね

2.子どもはたいへんなもの、でもステキなもの・おもしろいもの・・~親とともに、仲間(同僚)とともに~~子育て・教育はやりがいのある仕事~
・特急ではなく、鈍行の目で・・通り過ぎずに時々立ち止まって、見たい
・目の前ではみせない姿が見えたとき、やさしくなれる~日記や詩の力
・「いい子」「悪い子」「普通の子」がいるのではないそれぞれの中に「いいところ」「悪いところ」を持ち合わせているのだ
★一人一人がそれぞれ違うかけがいのない存在
 だからかわいい、だからステキ、だからおもしろい
◆「るんるん」の成長と、まわりの子の関わり・見方・共感・・・“しめたくん”?
◆るいなちゃんのステキな日記は、お母さんの心の揺れと受けとめから生まれた
◆Y子・K男の登校と学習へのがんばり~まわりの先生のサポート・同僚性
 ~モーニングコールと親からの信頼
◆自分を見つめ、友達を見つめはじめたMちゃん日記でつなぐ、話し合いでつなぐ
◆“遠くへ行きたい”政也君、「妹のたんじょうび」のたかひろ君・・ステキ
◆モンスターなんかではない!きつい要求・「攻撃」性は、辛さの表れ・・人間だもの

3.ぼくが学ばせてもらったこと
(1)子どもから
*子どもは「今」を生きる存在
*“失敗は成功のもと、失敗は成長のもと”つまずいたときがチャンス!・・成長の節目
*子どもの心の扉には、内側にしか取っ手がない
 「説得よりも納得」本音は心をつなげ、本気を生み出す
*子ども一人一人がちがう存在・・・ちがうから育ち合える
*「荒れ」は願いの裏返し*グチは希望へのスタートライン

(2)先輩・仲間から~学んだことは心の支えに
*「一番言えないことがも実は一番聞いてほしいことだものね。」
*“寄り添う”ということ・・・子どもたちが寄り添ってくれた時、初めて、「少しは寄り添えていたのかな」と・・・
*「生活綴り方教師は、綴らせなくていい実践ができるんたよね。」
*「真実は細部に宿る」
*「弱さ」の中に積極的なねうちが・・・
*「直感は経験の積み重ね」
*「表現」とは?・・“アンケートも子どもの作品”

(3)父母から
~親(大人)だってたいへんな《今》を生きている
*M子ちゃんとお母さん・・・受けとめられたとき、初めて笑顔が・・・
*欠席・遅刻のY乃ちゃんのがんばりとお母さん・・・先生方
・・・「O先生を裏切るようなことだけはするんでないよ!」

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■高学年の子どもの抱える大変さと子どもの願い・喜び■
(1)親の生活、過程の生活
(2)学校での生活
(3)友達との関わり、人との関わり
(4)求められる子ども像
(5)ほっとしたいゆっくりしたい
(6)「聴いてほしい」・「わかってほしい」~そんな大人がぼくにも。わたしにも・
(7)めんどうくさいけど、がんばりたい~苦労と達成感を味わいたい
(8)自分も役に立ちたい・頼りにされたい~自分も捨てたもんじゃないぞ!
(9)一緒に泣き、一緒に笑い、一緒に喜べるそんな仲間・時間・空間がほしい!
(10)否定的に現象は、肯定的な叫び・願い~“否定”の中に“肯定”を読み取る

 

参加者のアンケートから

報告「若い教師が語る学校のいま、そして未来」

・今回初めて学びをつくる会に参加し、本当に参考になりました。実際の現場に立っている先生のリアルな声を聞けて、とてもいい機会になりました。年の近い人たちが先生として苦労しながらも子どもと一緒に過ごしていく日々に楽しみや喜びを話してくれ、私の心に響きました。教師になる上で、本当に大切なこと、本質を知ることができました。自分の理想の教師像がだんだん見えてきて、本当によかったです。ありがとうございました。

・お二人の話を聞いて、理想を持ったままこんなにも一生懸命子どもたちと向き合えるんだと思って教師をめざす者としてすごく安心しました。大変なことがあってもたくましく乗り越えられているお二人のようになりたいと思いました。

・毎日あわただしく過ごしてくる中で、整理できなかった自分の生活を振り返ることができました。そして、自分が大切にしていること、大切にしていきたいことに改めて気づき確認ができました。また明日から元気で笑顔でがんばれそうです!ありがとうございました。

・お二人とも逆風にも負けないで、子どものことを第一に考えて日々を過ごされていて凄いなと思いました。「学びをつくる会」のように思いをぶつけられる場があることは本当に大切なことだなと思いました。子どもの主体性を奪わないように、子どもを大切にした学級づくり学校づくりをしていきたいと思います。

全体講演「ぼくが子どもから学んできたこと」

・太田先生の言葉の一つ一つが本当に深くて、自分と重ね合わせながら聞いていました。子どもたち一人一人を愛して温かい目と大きな心で丸ごと子どもを受けとめることは決して簡単ではないと思いますが、小さな成長も見逃さず、子どもたちを大切にしていきたいと思いました。ありがとうございました。

・私は太田先生が大好きになりました。先生のお話は先生がつらかった時の話やうまくいかなかった時の話など、本音を伝えて下さるのですごく心に響いてきました。太田先生はきっと子どもの前でも自分の弱さをさらけ出して話されているからこそ、子どもたちがこんなにも素直に自分の気持ちをさらけ出せるんだなと思いました。私も太田先生だったら言えないことも言ってしまうだろうなと思いました。どんな人間でもめんこいなと言って受けとめられる太田先生のような先生になりたいと思いました。

・子どもの詩をたくさん扱った講演で、とても面白かったです。子どもたちの素直な様子が目に見えて、とても微笑ましかったです。KYという言葉が流行ったけど、子どもたちが空気を読んで言えないような環境にはせず、自分の考えを大切にできる雰囲気が大切なのだと感じた。

・始まる前に資料を読んでポロッと、お話を聞きながらポロポロ…ときてしまいました。子どもの本音が自然と出て、あたたかく受けとめてくれる先生がいて。私自身は書くこともコメントすることも苦手なので、まずは自分が書くことから始めてみようかなと思いました。書くと自分の内面と向き合えて、あーそうだったのかと気づくことが多いと感じ、ぐるぐる回っている思考が少しずつ前に進めるようになっていくことに安心できています。この気持ちを子どもに伝えられるようになりたいです。またぜひお話を聞きたいです。